【インタビュー】クラウド賃貸管理ソフトReDocS(リドックス)開発の経緯

リドックス開発のキッカケ

interview

「賃貸管理」をもっと便利に──。

そう語るのは、クラウド賃貸管理ソフト「ReDocS」の運営・開発会社の「Bambooboy株式会社」代表である高田圭佑。
このブログでも紹介してきた様に以前は不動産管理会社で勤務をしていた高田が、独立する際にどうして不動産業・賃貸管理業でなく、ソフトの開発という道をえらんだのでしょうか?
インタビュー形式で、開発の経緯をあれこれと聞いてみました。

どうして賃貸管理ソフトを作ろうと考えたのですか?

今日はよろしくお願いします。
早速の質問ですが、独立するという道を選んだ時に、これまで慣れ親しんできた不動産業や賃貸管理業ではなく、WEB開発・システム開発という業界を選ばれたのですか?
独立する前にプログラミングやシステム開発の経験はあったのですか?
独立するまではシステム開発の経験はありませんでした。
でも、もともと、個人的にWebやパソコンが好きだったということもあって不動産や賃貸管理業界ではなく、Web制作やシステム開発の世界に飛び込みました。
その後、不動産管理会社様のHP制作や給与計算・労働時間計算のプログラム、賃貸ポータルサイトの運営や開発などを通してITやシステムを活用した業務効率化や自動化についてのノウハウを蓄積してきました。
なるほど。
リドックスを作ろうと思った「きっかけ」みたいなものはあったのですか?
自分が「不動産管理会社に勤務していた時に体験した不便さ」が一番大きいと思います。
きっと、もっと上手なやり方をすれば、こんな同じ作業を何度も繰り返さなくてもいいはずなんだけど。。。ということを何度も感じていたことを思い出します。
よかったら具体的なエピソードなどを教えてもらってもいいですか?
前職の不動産管理会社では、家賃管理や入居者管理、仲介業者様向けの会員ページなど、いろいろなシステムを導入していましたが、新規契約の際の契約書や重要事項説明の作成は物件ごとに「ひな形」となっているワードやエクセルのファイルを「別名で保存」してから、各契約ごとに契約条件や入居者情報などを手入力して契約書類を作成していました。
「契約者名」や「賃料」「敷金」「礼金」「契約期間」といった内容は、契約書でも重要事項説明書、取引台帳などで共通する部分なのに、一つ一つの契約書類に手入力での作業が必要だったので、ひたすら同じ内容を各ひな形へコピー&ペーストを繰り返して契約書を作っていたことを覚えています。
ひとつひとつは簡単でも、契約数が多かったりするとボディーブローのように効いてきますね。
やっぱり、エクセルやワードでの管理は大変ですか?
やはり、複数人のチームで仕事する場合、エクセルやワードでは誰かが開いていると編集できなかったり、更新のタイミングについても人それぞれなので大変でした。
「今、ファイル開いてる人、一度閉じてくださーい!」みたいなやり取りも何度もあったりでしたね。
ファイルを開いたまま、外出したりする人がいたりすると余計に大変になるやつですね。
そんな状況について、業務改善の対策などはなされていたんですか?
できるだけ簡単に、かつ、効率よく業務を進めていけるためにということで、ひな形の最初のシートに共通する項目(契約者名や賃料など)を入力すれば上手く他のシートに連動するようなエクセルが得意な先輩が作成してくれて業務改善の対策はいろいろとなされていました。
ただ、ひな形を上書き保存してしまったり、セルの内容を間違って消して保存したり、そのせいでファイルが壊れてしまってアタフタするということが発生してしまうこともちらほらありました。
当時は、私自身にプログラミングの技術も全くなかったので、どうすればもっとエクセルで効率よく賃貸管理を行えるのかという部分に悩まされながら、日々の賃貸管理業務や書類作成を行っていたのを覚えています。
そんなことがあったんですね。
つまり、自身が「不動産管理会社に勤務していた時に感じた不便さを解消できたら!」というのが賃貸管理システムであるリドックスの開発に至ったきっかけだったのですね。

どうしてエクセルやアクセスのフリーソフトを使い続けるんだろう?

不動産管理システムというと、リドックスがリリースされる前にも、様々なシステムが販売されていたかと思います。
高田さんは最初から、不動産管理システムを開発しようと思われていたのですか?
最初は、賃貸管理ソフトを作ろうとは全く考えていなかったんです。
先ほどお話したように、不動産とは別の様々なプロジェクトを通して、システム開発やWebサイトの運営のノウハウが社内に蓄積されてきている状態でした。
そこで、その技術やノウハウを前職で身を置いていた賃貸管理業界でも活かすことができないかと考えるようになったのが、一番最初のスタートでした。
どんなサービスにしようかと考える中、前職の先輩やお世話になっていた不動産管理会社様にお話を聞いたところ、200戸前後の管理戸数でも、エクセルやノートを使って賃貸管理をしているという現実を知りました。
前職では、システムが導入されていたので、システムを使っての管理が一般的だと思っていた自分にとっては、見えているようで見えていなかった部分でした。
そこで「どうして、便利な賃貸管理ソフトがあるのに、エクセルやフリーソフトを使って管理を行っているのだろう?」と考え始めました。
色々な会社の実際の現場を見たことで、「どうして、高性能なソフトがたくさんあるのに、エクセルやフリーソフトなどで管理をするのだろう?」という疑問を持ったわけですね。
はい。
そこでネットや広告媒体などをチェックして、既存の賃貸管理ソフトの価格や機能についての一覧表を作ってみたんです。
その時に一番に感じたことは、「賃貸管理ソフトって結構高いんだな」というものでした。
賃貸管理において1部屋あたりの売上は3,000円〜4,000円くらいだとすると、100部屋でも月間に30万円前後の売上です。
人件費などの固定費用に追加で、賃貸管理ソフトに、初期費用で数百万、月額のランニングコスト数万円の費用だとしたら、50戸〜200戸前後の管理規模の不動産管理会社や個人大家さんにとっては、なかなか気軽に使えるものではなさそうだなと感じました。
たしかに、経営者としてはなかなか頭を悩ませる数字ですね。
しかも、導入してみて、「思っていたのと違った」という失敗するリスクも考えるとなかなか踏み切れない方が多いというのも仕方がない気がします。
不動産業界がIT導入が進んでいないという話をよく耳にしますが、これは不動産業務に従事する「人」の問題だけではなくて、ソフトやシステムを提供するサイドにも原因があるんじゃないか?と感じています。
賃貸管理ソフトを使いたいけど、費用対効果を考えた場合に導入が難しかったり、導入に失敗した時のリスクが大きかったりするから、いつまでもエクセルやワードなどのフリーソフトを無理くり活用して管理しているんじゃないかと仮説を立てたのです。
なるほど。確かにそういう側面はあるかもしれないですね。
では、スキルもついてきて先ほどおっしゃっていた、「不動産管理会社に勤務していた時に感じた不便さを解消したい」という思いを叶える方法としてリドックスの開発を決められたのですね。
自分なら、「賃貸管理をやったことがあるという実務経験」と「システム開発で培ったプログラミングの技術」を活かして、より多くの人に使ってもらえる賃貸管理ソフトを開発できるんじゃないかと思い、「クラウド賃貸管理ソフト リドックス」を開発しました。

お客様の意見があって、今のリドックスがある。

クラウド不動産管理システムReDocS

クラウド賃貸ソフト ReDocS

リドックスを開発には、どれくらいの期間がかかったのですか?
構想から完成まではだいたい1年くらいでした。
自分が賃貸管理のフローを理解していることもあって、ある程度の自信はあったのですが、なかなか上手く行かず、大変な時期でしたね。
それで、実際に完成したリドックスの反響はどうだったのですか?
サッパリ売れませんでした(笑)
でも、今思えば売れなくて当然でした。
と言うと、どうしてですか?
賃貸管理ソフトとしては後発のソフトだから、「既存のシステムに負けないように!」と思って、
「今までにない機能」や
「もっといろんなことができるように」
「もっとハイテクにしないと」
という衝動に駆られて、機能を増やすことにばかりとらわれてたんです。
でも、お客様が求めていたのは、そういった機能の豊富さではありませんでした。
それが間違いだったと気づいたのは何かきっかけがあるのですか?
それは、リドックスをご利用いただいているお客様から教えていただいた、ある言葉でした。
「ソフトを実際に使うのは、僕たち(社長さんや営業の方)ではなくて、パートやアルバイトの方なんだ。やっぱり年長の方はどうしてもパソコンの操作が苦手な人が多い。だから、ソフトがスゴイのはいいんだけど、パートさんがすぐに使いこなせるのじゃないとうちでは使えないな。」
それを聞いて、自分たちがまず目指すところはここだ!と思ったのを今でも覚えています。
そのお客様の言葉で、自分たちに何を求められているかということに気づかされたということですね。
そこからは具体的にどのように方向に切り替えていったのですか?
リドックスに求められている部分は高性能とかではなくて、
「すぐ使いこなせる」「簡単」「見やすい」「シンプル」
といったことだということを教えていただきました。
そこから私たちは、「自分の母親でも使いこなせるように」という思いを持ちながらソフトの開発を行うという方針に切り替えたのです。
そこからお客様の反応は変化がありましたか?
「見やすい」「使いやすい」という反応を頂けることが格段に増えたと思います。
それに伴って徐々にですが、ご利用者様数も増えていって、全国賃貸住宅新聞や週刊住宅新聞などの不動産専門誌などにも取り上げて頂けるようになりました。
おかげさまで現在(2016年7月現在)600社を超えるユーザー様にご利用頂いております。
まさにお客様の声がターニングポイントになったのですね。
そうですね!
だから、これからもお客様の声は真摯に受け止めていきたいと思っており、全てのユーザー様にとって便利なご意見は機能としてどんどん取り入れていきたいと思っています。

「現場目線」は大切にしながら、クラウド型だから出来ることを増やしていきたい。

高田さんからみて、リドックスの魅力というのはどういった部分でしょうか?
やはり、「見やすいデザイン」と「使いやすさ」だと思います。
正直に言うと、他社様のソフトに比べて、機能が少なかったり、出力できる帳票の種類も少なかったりします。
それでも、リドックスを選んでいただいているのは、「必要な機能が揃っている」ことと、「簡単に使いこなせる」という部分を評価していただいていると思っています。
「機能の多さや、出力可能帳票数が全てではない」ということでしょうか?
そうですね。
「なんでも出来る」という感じの便利な賃貸管理ソフトは他にもたくさんあると思います。
その反面、「実は使ったことの無い機能も多い」というお話を現場の担当者さんからよく伺うんです。
「システム屋さんが作った便利なシステム」でもいいですが、私たちはご利用頂くお客様の「顔」が見えているというか…そういう姿勢でソフトを作っていきたいと思っています。
現状のユーザー様からはどんなことを求められていると思いますか?
現在ご利用いただいているユーザー様からは、対応の速さやフットワークの軽さは常に求められていると感じています。
それに、ご利用のユーザー様と積極的にコミニュケーションをさせていただくことはとても勉強になります。
リドックスを実際に使ってみてどう感じられたか、どんな部分が便利になって、どんな機能があればうれしいのか、逆にどんな部分が不便なのか?
そういうことは積極的にご利用者様に教えていただくことが、新しい機能の開発のきっかけにもなっています。
なるほど。現場の声を大事にしているということですね。
では、最後にリドックスの今後の目標などを教えてもらえますか?
リドックスは現時点で家賃管理や更新管理、滞納管理、解約精算、オーナー精算といった賃貸管理に必要な機能は備えることはできてきたと思っています。
今後はより、「クラウド型」のソフトだから出来ることをもっと増やして行きたいと思っています。
具体的には、どんなことを進めているのですか?
まだお話できない部分もあるのですが、ひとつ言えることは、より、お客様と近い距離で、賃貸管理について抱える課題や悩みを解決できる会社・ソフトというベースは変えずに、よりクラウドだから出来る便利さを求めていきたいですね!
わかりました!
今日はありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。