インターネットやスマホ・タブレットの普及によって、賃貸物件を探す際には「インターネットを利用して探す」という行動がもはや当たり前となってきています。そういった背景からもいかにWebから集客できるかという点は賃貸経営において重要なポイントとなってきています。
そんな中で、物件担当者やWebの担当者の方であれば一度は必ず耳にしたことがあるであろう、SEOについて今回は解説してきたいと思います。
そもそも、SEOって何??
SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字で、カンタンに言えばどうやってGoogleの検索結果で上位にサイトが表示されるかという施策のことです。
この検索結果の順位はGoogleのサーチエンジンのルール(アルゴリズム)に則って決定されているため、どのようなルールで動いているのかを知るのがSEOの第一歩となります。
Googleは「高品質なコンテンツを高く評価する」と常々アナウンスしています。では、何をもって「高品質」と言えるのかというと、
- コンテンツの内容
- 被リンク数と質
- Webサイトの更新頻度
の3点が大きなポイントとなっています。今日はその3つのポイントにテーマを当てて解説していきます。
コンテンツの内容
Googleはそのコンテンツ(Webサイト)が本当に消費者のためになっているのかという点を強く評価しようと日々、そのアルゴリズムを改良しています。コンテンツについてサーチエンジンのアルゴリズムが見ている点とすれば、
- ページの内容
- サイトの内部構成
といった部分がポイントとしてあげられます。
ページの内容
そのページがどれだけ質の高い情報を提供しているかGoogleは評価しています。アルゴリズムの技術も非常に進歩しており、ただ単にキーワードを複数回出てさえいればいいというものではなくなりました。
古いサイトでページの下の方に背景色と同じ色でひたすらキーワードを羅列しているようなページは逆にGoogleをだまそうとしていると判断されて、低い評価を受けるようになっています。
つまり、どれだけ「人」が読んでためになる情報を提供できているかという部分がポイントとなっています。このことは、グーグルの開発担当者のコメントからも、
我々のアルゴリズムは明確に、質が高くユニークで、人を惹きつけるコンテンツを提供するサイトを発見して上位表示しようとする。
ということを発信しており、ただのコピーアンドペーストのサイトや不自然なキーワードの羅列のページはこれから評価されなくなってくると言えます。
サイトの内部構成
また、Googleはそのコンテンツ(Webサイト)全体の構成も評価の対象としています。それが、内部SEO対策というものです。
この内部SEO対策の手法としては「hx」タグを順序よく使う、パンくずリストを作成する、内部リンクを整理するなどがあります。その詳細については別ページに譲りますが、評価のポイントとしては先ほどの「ページの内容」と変わらず、「人」が読んだときに読みやすいかという部分です。
新聞や雑誌などを読んでいて、きちんと見出しや段落分けがあった方が読みやすくなります。また、目次などがあれば必要な情報にすぐたどり着くことができます。
これらと同じことがWebサイトにおいても求められています。どれが見出し語なのか(hxタグの活用)、今はサイト内のどこにいるか(パンくずリストの活用)、リンク先がわかりやすい(内部リンクの整理)をきっちりと行った方が読み手としてはわかりやすく、それがWebサイトの「質」の高さとして評価されます。
被リンク
また、Googleはコンテンツ(Webサイト)の重要度を決定づけるアルゴリズムの一つに「ページランク」という指標を設けている。このページランクは学術論文などから発想を得ており、重要なポイントとしては以下の2点があげられます。
- 重要な論文は他の多くの論文からも引用を受ける。(被リンク数が多い)
- 質の高い論文から引用を受けている場合はその重要度が高い(リンクしてくれているページの質)
被リンク数が多い
コンテンツ(Webサイト)が他のWebサイトからもリンクを受けている(被リンク)ということは、それだけそのコンテンツが評価されて参考にされているという証明になります。
参考にしている人が多い(評価している人が多い)ということは、そのコンテンツの「質」は高いという考え方となっています。
リンクしているページの質
一口に「リンクを受けている」といっても、どのようなページからリンクをうけているのかという部分も評価の対象となります。
例えば、
- 今日できたばかりの名もないブログ
- 何10年も運営していて多くのサイトからリンクを集めているブログ
上記の2つからリンクを受けた場合、評価されるのはもちろん後者です。つまり、ページランクの高いコンテンツからのリンクを評価するとうものとなっています。
この被リンクの数がSEO上大きな影響を与えていることから、とりあえずドメインを取得して対象のコンテンツにリンクを貼りまくるという手法が蔓延しました。そのことによって、ページの内容の質が低いにも関わらず検索結果上は上位に表示されてしまうということが起こってしまいました。
そこで、Googleはどのようなページからリンクを受けているのかという部分についてもチェックを強化しました。つまりは、価値のないただのページからいくらリンクを受けていたとしてもそれは価値のないリンクと見なし、評価はしない、若しくはペナルティを与えるというアルゴリズムに変わってきています。
更新頻度
3つ目はそのコンテンツ(Webサイト)がどれだけの更新頻度で更新が行われているのかという部分が評価されています。
更新頻度が高いということは、常に新しい情報を発信しようとしていると評価されそのコンテンツの「質」として見られます。「月一回更新」よりも「週一回更新」の方が好まれますし、「週一回更新」よりも「毎日更新」の方が評価が高まります。
この更新頻度については、量(更新頻度)よりも質の高さが重要だと説明しているページもあり、そのページに書いてあることは事実でもあります。
しかし、その場合「質の低いページを作成」するのであればという前提となっているため、きちんと一定の質が担保できているのであれば、「毎日更新」と「月に1回更新」は、毎日更新しているコンテンツの方が評価されることになります。
まとめ
Googleの検索順位のアルゴリズムは、より人間の考えや判断に近いものへと改良が進められています。つまりはそのコンテンツ(Webサイト)がどれだけ手がかけられているか、という部分が見られているともいえます。
逆に言えば、きちんとメンテナンスをして、質の高い情報を提供し続ける事が出来れば順位向上は可能だということもいえます。
今回はSEOについての概要についての解説となりましたので、次回は実践篇としてどのような運営が好ましいか解説していきます。
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